右脳精神療法—情動関係がもたらすアタッチメントの再確立—(訳書)

出版:岩崎学術出版社

これまで患者-治療者関係の重要性は臨床家であれば誰もが認めつつも、「関係」を実体として捉えることができなかったために、真正面から取り上げることができませんでした。しかし、昨今の神経生物学的知見は二者間の情動を画像検査によって客観的に捉えることを可能にしたことから、本書はそこに真正面から向き合い、「関係」と「情動」に焦点を当てた精神療法を提唱しています。そこではフロイトが発見した「無意識」を現代の神経生物学的知見をもとに再定式化しつつ、対人関係神経生物学的視点から「右脳精神療法」を提唱しています。
「一者心理学」から「二者心理学」へ、「認知」から「情動」へ、「客観」から「主観」へ、精神療法の世界にパラライム・シフトを起こした書です。

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