講座「『甘え』からみたアラン・ショアの感情調整療法」のご案内

今からおよそ2年前、アラン・ショア著『右脳精神療法』(岩崎学術出版社)を翻訳し、昨年11月、それをテキストとした講座「アラン・ショア入門」を実施しました。今月下旬、その内容をさらにブラッシュアップして、『アラン・ショア入門』(岩崎学術出版社)を刊行することができました。本書は、「人間の初期発達(主に生後1年半から2年)の体験を通して獲得された(あるいは、されなかった)脳の構造と心の機能は、生涯発達を通して、その雛形として働き続ける」とのアラン・ショアの主張とともに、彼の考える調整理論と右脳精神療法の核心を解説したものです。生誕後の1年半の親子関係の体験は主に「情動を通した繫がり」ですが、この言葉にならない体験世界は、日本人の文化の産物である「甘え」の世界を通して捉え直すことによって、その意味を紐解くことができます。そこでこの度、以下の要領で講座「『甘え』からみたアラン・ショアの感情調整療法」を実施する運びとなりましたので、ご案内申し上げる次第です。

これまで幾多の「感性教育講座」を通して、初期発達における母子関係の様相を実際の映像を通して供覧し解説してきましたが、講座で学んでこられた皆様にとって、本講座は頭の整理に役立つ内容であるとお勧めする次第です。また、アラン・ショアの理論と臨床について興味をお持ちの方にもお勧めします。

なにかとお忙しい時期とは存じますが、「学びの秋」にふさわしいこの時期に、アラン・ショアの主張を「甘え」の世界を通して皆様とご一緒に学び合いたいと願っております。周りの方々にもお勧めいただければ有り難く存じます。
 
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講座名:『甘え』からみたアラン・ショアの感情調整療法
第1回:初期発達と情動的コミュニケーションの世界
第2回:感情調整療法———感情耐性の窓の限界域で働きかける
第3回:「甘え」からみた恥体験———「甘えのアンビヴァレンス」の表現型と掴み取るコツ
第4回:感情調整療法を行う上での臨床家が乗り越えなければならないこと———感性教育から見えてきたもの
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日時:(第1回)2024年9月22日(日)、(第2回)10月06日(日)、(第3回)10月20日(日)、(第4回)11月3日(日)。いずれも19:00〜21:00。
(なお、当日参加が困難な方のために、当日講座内容を録画の上、1週間後の日曜日同時間帯に再放送しますので、ご活用ください。)
開催方法:参加型 Zoom会議形式
テキスト:『アラン・ショア入門』(岩崎学術出版社)
参加費:1万円(参加回数に関わらず一律1万円)
応募人数:30名程度
申込締切:2024年9月15日(日)
申込方法:下記URLからお入りください。該当項目に記載の上、返信してください。その際【自動返信メール】で参加費の振込方法をお知らせします。
 

参加申込フォーム https://forms.gle/WRw5BkrfN27uqQJc8

*テキスト以外の講座用の資料(自家版)については、参加費振込確認後、参加者の皆様にメールに添付して送信します。
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